大人のための世界史入門の書
いわゆる一流大学を出た者でも、たとえばキリストはもともとユダヤ教の指導者であったことを知っている日本人は何パーセントいるでしょうか?さらにキリストとは本来は固有名詞ではなく、救世主メシアを意味するギリシャ語の普通名詞であることを知ってる人は、さらに少ないでしょう。 現在、仕事で英語を使うことが多いのですが、欧米人と歓談する際にも、英語の表現の中にも、世界史の知識が不可欠なことが多くあります。また、高校の頃に世界史をまともに履修しなかったこともあって、国際的な知識人として最低限の知識を習得する必要を感じていました。 しかし、高校生向けのものは殆どが、「入試に出る」の観点で用語や年号の記述に終始しており、社会現象・人間ドラマとしての歴史を語ったものは殆どありません。 本書は、このような大人のための世界史入門の格好の書です。 以下にその理由を挙げます。1)1テーマに1名の主人公をあげ、5〜6ページ(5分程度で読める)のオムニバス形式になっている。 2)年号・用語・史実は重要なものに限定されている。 (詳しいと定評の世界史本では、これでもかっ、という勢いで多数の用語が掲載されているが、なんとその殆どには説明が無い!) 3)世界史を知らない生徒の提示する素朴な疑問にたいして、因果関係と流れを重視しながら対話形式で簡潔に説明されている。 4)現代の事象と関連づけて説明がされている。 例:「教皇とは、そもそもなにものか」、「EUの遠い祖先フランク王国」など。 5)必要に応じて、その時代の地図が豊富。また複雑な史実には、対比の表や系図などがコンパクトに掲載されている。 以下の語句は、よく耳にしますが、すべてに答えられる方は少ないと思います。 「ヤハウェ、モーセ、出エジプト、十戒、ヘブライ王国、ダビデ、バビロン補囚、ディアスポラ、メシア、イエス、ヨハネ、福音」 本書のキリストの記述を読めば(5分で読めます!)、その概要がつかめます。
中経出版
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